墓地の相続をするには?

先祖から受け継いだ墳墓・祭具を「祭祀財産」と言います。 祭祀財産は、基本的には相続の対象にはなりません。

お墓は通常25年を長期貸借契約ですが、 この長期借用契約を「永代供養」という呼び方をします。 お墓を買った場合は、25年で返却するか、 相続は貸借契約の継続延長かをするので、 法的には資産相続に当たらないのです。

祭祀財産を受け継ぐ人のことを「祭祀承継者」と呼びます。
「受け継ぐ」ということは、相続という意味ともとれますが、 墓地の場合の相続は、使用権を受け継ぐという考え方の方がわかりやすいでしょう。

民法上では、お墓を使用していた人が 生前に遺言や口頭で指名した人がお墓を継承することになります。 この際、継承する人は遺産の相続人や親族である必要はなく、 友人などでもかまいません。

使用者の指定がない場合は、慣習にしたがって承継者が決められます。 長男が承継者とされることが一般的です。 墓地の相続は、その地方の風習や慣習によって違いがあるので、 厳しい法律は規定されていません。

相続税がかからない代わりに 相続後は毎年の管理科や供養を続けていくという義務を負うことになります。 お墓を相続するからといってその分を相続財産から差し引くことはできません。 勿論、管理・維持にかかる費用の分を相続する財産に上乗せする権利もありません。

また、相続者がだれも指名しておらず、 慣習でも決められない場合、 最終的には家庭裁判所が決定することになります。

しかし、現実的には家族や親族が話し合い、 亡くなった人がだれにお墓を継がせたがっていたかなどを考慮して お墓を引き継ぐ人を決めることが多くなるでしょう。